陶芸をするうえでの心得

陶芸とは土と向き合い、精神を集中させる瞑想にも似た側面を持っています。
何かに集中することで、周りが見えなくなってしまったという経験は皆さんも一度はあると思います。
陶芸ではこうした体験を繰り返し行うことで、集中力を高める鍛錬にもなるのです。

しかし、ただ土と戯れているだけでは陶芸のメンタルへの好影響は期待出来ません。
そこで今回は、陶芸をするうえで知っておきたい心構えについて詳しく見ていきましょう。
陶芸において重要なのは、精神と肉体のバランスをとることです。

手先が器用なだけでは自分の思った通りの作品を作ることが難しいですし、どれだけ集中していても技術が伴わなければ作品を完成させることもままなりません。
陶芸教室に通っている人は、常に精神と肉体の両面を向上させているのだという意識で粘土に向かいましょう。
集中力を高めたいという人は、手びねりよりもろくろでの作業をおすすめします。

ろくろは手びねりに比べて短時間で作業が終わるというのがメリットではありますが、反対に失敗してしまう可能性も高いという諸刃の剣です。
失敗するかもしれないという緊張感の中で年度に触れていくことこそ、メンタルを鍛えるためのトレーニングになるのです。
ただし、闇雲にろくろを回せばよいというわけではありません。

陶芸教室に通い、スタッフの指導によって基本的な技術を身に着けることが肝要なのです。

基本に忠実な動作を習得してから、自分なりの技術を磨く。
これは陶芸のみにあらず、どの分野においても鉄則といえるでしょう。
焼き物はろくろでの形成だけでなく削りや絵付け、釉掛けといった様々な工程を経て完成します。
特に削りや絵付けは焼き物の質を大きく左右する作業ですので、こちらも集中力が無くては失敗してしまう可能性が高くなるのです。
人間の集中力は長時間持続させるのが難しいものです。

疲れで作業が捗らないと感じた場合は、すぐにでも休憩をとった方が集中するための力を回復させることが出来ます。

根を詰めるよりも、作品全体の出来を考えて、適度に休憩するというのも陶芸をするうえで重要な心構えといえるでしょう。
忘れてはならないのは、陶芸を楽しむ気持ちです。
上手くなりたい、良い作品を作りたいという思いが先行した結果、陶芸がつまらなくなってしまっては本末転倒です。
粘土に触れる喜びや焼成を終えた後の達成感をいつまでも忘れることなく胸に留めておきましょう。
作りあげた焼き物を使用する自分の姿を想像し、そこに向かって邁進するのも陶芸の楽しみの一つです。

陶芸教室に通っている皆さんは、ご紹介した心構えを常に念頭に置きつつ、陶芸の魅力をご堪能ください。